なぎ食堂 @ 渋谷鶯谷町

渋谷

「動物性の食品を使っていないだけで、いたって普通の食堂です。」

ショップカードに書いてあるのをみてクスッと笑ってしまった。外観もなかなかDIYヒッピーな雰囲気を醸し出しているこのお店。これは一癖ありそうな予感がする。

今日お昼を食べに来たのは代官山と渋谷のちょうど真ん中あたり、鶯谷町にある「なぎ食堂」。

 

メニューは、ショップカードと看板にあるように動物性食品を使っていないのでヴィーガンメニューということになる。

お店の中に入るとすばやくお昼のメニュー表が差し出される。

 

「ソイミートの唐揚げ、ニラ醤油」「酒粕汁」などの定食も気になるが、今日は「なぎカレープレート」をいただいてみましょう。

今日のカレーは「かぶときのこのココナツカレー」。ヴェジタリアン、ヴィーガンメニューのお店にはカレーを出すところが多いが、こちらのカレーはどんな感じかな?

 

魅惑のカレープレート

さて。運ばれてきたのは本格的なヴィジュアルのカレープレート!

豆の粉を薄焼きにした「パパド」も乗っている。パパドを取り上げてみると、下にはフライドオニオンの乗った玄米が。。とってもいい感じに炊けている。

いかにも美味しそうなカレーは見た目どおりとても味わい深い。

実は、カフェなどで出されるヴェジタリアンメニューのカレーは、こくがなくて物足りない思いをすることも多々ある。

これは、薄味をよしとして控えめな塩加減、油も極力少なめに。という調理方法の結果、野菜の味が十分に引き出されていないからではないかなぁ。と常々思っていたのだが、なぎ食堂の店主さんの考えにも通ずるところがあるように思った。

 

普通の食堂のスピリット

書籍「なぎ食堂のベジタブル・レシピ」の中になぎ食堂のルール。というページがあり「素材から出る味をすべて旨みとして捉えれば特別出汁なんて必要ないなぁ、と、今はっきり感じています。」とある。

また「塩って、たぶんだけど、そんなに悪者じゃない」とも。

このカレーにはぎゅっといろんな複雑な美味しさが詰まっているのだが、塩と油の力で野菜とスパイスの味や香りがしっかりと引き出されて、旨みになっている。

パパドを砕いてカレーと玄米とよく混ぜて食べると鼻に抜けるスパイスの香りも相まって、本当に美味しい。

添えられたおかずは、ナスのマリネ。紫大根をおろした大根おろしに甘酸っぱいマリネ液をがよく絡んでとてもいい感じ。

もうひとつのおかずは、ウラッド豆とトゥール豆のコロッケ「ダル・ワダ」。サクサクの食感が心地いい。

とてもおいしくて、ぜ~んぶいただきました。

確かにいたって普通なのだが、その中にもなにか光るものがあるおいしいお料理ばかり。

 

「なぎ食堂のルール」は他にも共感するところが多い。お店には「生野菜のサラダ」というメニューがないのだが、それは生野菜を出すだけじゃつまらないから。なのだそう。そのままの野菜が一番美味しいのはその通りなのだけど、店主さんが試しているのは日々飽きずに楽しむためのシステム作りみたいなもの。。なのだそう。だから生野菜のサラダはないのだ。という。

そう。野菜をたくさん食べられるお店はとても増えたと思うけど、たっぷりの生野菜のサラダバーは飽きがくるなあ。と常々思っている。

家で料理が出来ない時には嬉しいものだけど、お店でお料理を食べるなら、ただ大量の生野菜が出てくるだけでなく、調理法や味付け、素材のコンビネーションなど、小さくてもいいから何かしらの発見や驚きが欲しい。

 

ちなみになぎ食堂は、海外からの観光客に人気があるようだ。店主さんがお店を始める前から音楽関係のお仕事をしていたこともあり、アーティストのお客さんも多い模様。

そもそも店主さんもアメリカ人のミュージシャンと接するうちにヴィーガンの考え方に親しんでいったと、購入した近刊の著書で読んだ。

DIY精神で自分達らしい居場所を作って、おいしい食事と空間を仲間とシェアする。。

外食産業企業がきっちりと作り込んだ、流行りのオーガニックレストランなどとは対極のスピリットを感じるこのお店。

すっかり気に入りました。おすすめです!

 

「なぎ食堂」

まだ行ってないけれどお店は武蔵小山にもあります。スタッフの女性によるとテイクアウト中心だけど、食べて行くこともできる。とのこと。。

コメント